2024号911号1面P19社が18年春夏物新作を提案
大阪靴メーカー協同組合主催

 大阪靴メーカー協同組合(上田陽一理事長)主催の大阪靴メーカー見本市「セレクト大阪」2018年春夏新作展が9月1日10~17時、大阪・難波のホテルモントレグラスミア大阪21階「スノーベリー」の間で開催された。組合主催の見本市としては唯一の存在で、年2回継続して行われている。今回出展社は、久々の出展企業も加わり9社で、上田理事長は大阪から個性豊かな国産靴メーカーの元気な姿を発信したいと話した。会場には地元関西中心に全国各地から来場者が訪れ、商談や情報交換を行った。

独自の提案力磨く
顧客の要望に対応

 見本市委員長の木下真吉氏は「継続して見本市を行っているのは大阪だけ。大阪ならではの個性あるメーカーがそれぞれの魅力をアピールする場がこの見本市だ。靴メーカーが集中する大国町から、顧客にとってアクセスのいい難波のホテルに会場を移し、定着してきた。今回出展企業は9社だが、最近、新規の出展や関西製靴のように久々に出展するところも出てきた。そうしたことからか、今回、顧客の出足は良かった。今後出展社がもっと増え、どんどん新しい提案をしていけば来場者も増えると思う」と。

 出展社はアンデックス、インターナショナルシューズ、カムサ、関西製靴、サニーサイドシューズ、マリアンナシューズ、モデナ、矢口製靴、MBM杉本製靴(順不同)。全て婦人靴メーカーだが、アンデックスは数年前から紳士靴も手がけている。

 各社は問屋のブランドを請け負うOEMが主体であるが、企画はメーカー側が提案するものも多い。またメーカーブランドで展開する動きも出てきている。
 これは「靴専門店や百貨店の靴売り場以外での靴の販売も増え、商品を選ぶ基準もブランドや品質、仕上がり、デザイン、価格などと多様化してきた。それに対応するため」(出展社)。

 大阪は革靴の産地で特に百貨店、専門店に向けた高級靴などを供給しているところが多い。素材にソフトな革を使った履き心地の良いミセス向けの靴で定評のあるメーカーが何社もある。革が軟らかいために機械で均一に釣り込むのではなく、手作業で革の伸びを確かめながら力加減を調整しながら釣り込むので技術が必要となる。大阪にはそうした技術力を持った個性的なメーカーが活躍している。

 見本市には北海道から九州まで全国から得意先の問屋が訪れるが、大阪ならではのそうした技術力を求めに来る。また要望にきめ細かく応えるフットワークの良さも魅力のようだ。
 各ブースではそれぞれの得意先と熱心な商談が行われ、各地区の状況など情報交換も行われていた。
 地元の靴問屋は「身近に靴メーカーがあるのは本当にありがたい。日頃からこまめな情報交換ができ、より良い商品に仕上げていくことができる。今後も大阪の靴メーカーが元気に活躍できるよう協力できることはしていきたい」という。

 出展社からは「従来の得意先との関係をより強めながら、自分達も相手に頼り過ぎないよう独自の展開をしていくことも考えないといけない」「その上でこの見本市のあり方を考え、活かしていくようしたい」という意見も聞かれた。
 木下委員長は出展社、来場者の意見を聞き、見本市の活性化を図っていきたいと話した。

▽大阪靴メーカー協同組合☎06・6641・0790